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ヨーロッパ視察日誌②‐アイスランド編‐

皆さんこんにちは。8月ももうすぐ終わりますが、
連日暑い日が続いており、夏が終わる気配が感じられないですね。
さて、大変遅くなってしまいましたが前回ヨーロッパ視察ポーランド編をお伝えしましたが、
今回はその続編のアイスランド編を皆さまにご報告させていただこうと思います。
今回アイスランドに訪問した目的は、
当社で新しく販売予定のアイダーダウン羽毛ふとん『STELLAN』の良さをもっと知るためです。
 
連日お世話になったアニメックスのソセンコさんとウィサコスキさんとクラコフ空港で別れ、
我々は次の目的地、アイスランドに向けて出発しました。
途中乗り換えもあり、レイキャビック空港に着いたのはなんと深夜12時前でしたが、
訪問先のエリアスさんとラグナ―さんが空港で出迎えてくださりました。
彼らと会うのは昨年の12月に東京のアイスランド大使館で行ったアイダーダック商品の展示会以来でした。

次の日、いよいよアイダーグランドの見学ですが、
今回の訪問で一番心配だったことが“天候”でした。アイスランドは天候の移り変わりが激しく、
安定した晴れの日は年に数回程度しかありません。
もし、悪天候の場合はアイダーの巣がある島に渡ることができないので、非常に心配していましたが、
行ってみると滞在中の3日間全て快晴。最高の現地視察をすることができました。
視察の場所は首都レイキャビックから車で北へ約1時間30分程のボルガネフ。
そこでアイダーダウンの除塵選別作業を見学後、さらに車で30分走り、海岸へ。
そこから今度はゴムボートに乗り換えて溶岩の岩の間を抜けたところでようやく目的地であり、
STELLA叔母さんが住んでいた“KNARRANES島”に到着です。
この島では繁殖期を迎えたアイダーダック達が集まり、島のあちこちに巣を作ります。
最初は探しても巣がどこにあるのかわからなかったのですが、
目が慣れてくるとみつけることができるようになりました。
アイダーダックの巣は非常に特徴的で、
卵を温めるために雌が自分の胸にあるダウンを口ばしで採って巣に敷き詰めます。
そして約22日~26日の間、雌は水を飲むとき以外、99%は卵を温め続けているそうです。
孵ったヒナたちは泳ぎ方や餌の取り方を教わり、やがて巣立っていきます。
その後、残った巣に敷き詰められたダウンを採取していくのです!
 

KNARRANES島に到着!
アイダーダックが島のいたるところにいました。

アイダーダックの巣。
木くずの上に自分のダウンを敷き詰めています。

採取されたアイダーダウンのゴミを落とす作業もかなり大変で、まずダウンを天日干しにして、
高温乾燥と殺菌を行います。
その後専用の除塵機で卵の殻や草、土などを落とします。(2種類の除塵機で徹底的に落とします。)
そして最後に手作業で小さなゴミを取り除いて完了です。
これだけの作業ですから、1日に1㎏程度しかダウンは取れないそうです。
その後、ダウンを洗浄・乾燥してアイダーダウンの完成です!
綺麗になったダウンは作業所へ行き、そこで充填されますが、
STELLANのふとんと他との違いはふとん一枚一枚に原産地証明書が付いていることです。
証明書を発行するために、充填する時はアイスランド政府が認定した検査官が必ず立ち合います。
まずアイダーダウンの品質をチェック。次にふとんのマス一つずつにアイダーが入れられていることを
確認するために充填作業をチェックします。
そして、厳しい審査に合格したふとんは検査官がシリアルナンバーの入った証明書に
充填量とサインを記入して国の認証印を押してふとんから外れないように検査官が取り付けます。
このように製品として仕上げるまで検査官が厳しく審査し、
初めて原産地証明書の発行が認められていることを改めて確認できました!
 
アイスランドで確実に発行される証明書は、私たちにとっても、お客様にとってもとても信頼・安心できます。
今回のような現地視察は海外の羽毛を扱う私たちにとって重要なことだと考えていますので、
これからも続けていく予定です。

 

『STELLAN』ブランドの名前の由来である
ルナーズ家のSTELLAさん(写真右2番目)と兄弟たち。

アイスランド政府が派遣する検査官による
アイダーダウンの質のチェック風景。




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