アイダーダックダウンを使用した羽毛ふとんが出来るまで

先日、YouTubeにアップしたアイダーダックダウンについてのお話です。
(YouTubeも是非ご覧ください!)
羽毛屋チャンネル↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=GsdyNGH4KsY

YouTubeでは、偽物のアイダーダックダウンのお話をしました。
そこで、仕立て屋日誌では当社のアイダーダックダウンについてのお話です。

当社は直接アイスランドよりアイダーダックダウンを輸入していますので原産地証明などの公的輸入書類は社内で保管し、トレーサビリティを明確にしています。(以前の仕立て屋日誌で紹介していますので是非ご覧ください!)
以前の仕立て屋日誌↓↓
https://www.toyo-sangyo.co.jp/daily_41.php

アイスランドで洗浄された状態で羽毛は到着しますが、アジアの気候は湿度が高いため、当社ではもう一度80℃~100℃の高温で乾燥と殺菌を行います。
また、それと同時に取り残しのあるフェザーや草などのきょう雑物の取り除きとファイバーの取り除きを行いますので、より一層清潔な状態でお届けさせていただきます。



アイダーダックダウンの充填で注意する点は、一般的な飼育されている水鳥の羽毛とは異なり、絡み合っています。よって、ふとんに充填する時には1マス毎に決められた量に手作業で分けます。



そして、ふとんにアイダーダックダウンを入れるときにも、一気に入れてしまうとマスの中で絡まり固まってしまうので、少しずつ手で分けながら入れていきます。
その時に使用する羽毛の充填機(ふとんの中に羽毛を送る機械)は繊細なアイダーダックダウンにできるだけダメージを与えないようにする為、エアー式の充填機を使用しています。
アイダーダックダウンの充填風景↓↓
/upload/files/URSA7419.MP4

このような方法で一枚ずつアイダーダックダウンをふとんに入れているので通常の羽毛ふとんを充填する時間の4倍以上かかっています。
このような方法で永く快適にお客様に使用していただきたいという思いでスタッフ達が手作りで作っています。
また、当社では羽毛を直接手で触ることにより、自然の恵みの違いを感じています。
だから、本物か偽物かを羽毛担当者はすぐに解るのです。