明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
昨年は情報発信が全く出来ませんでしたが、今年は頑張って発信していきたいと思います。さて、今年最初の記事は、昨年11月の出来事なのですが、皆様"トレーサビリティー”という言葉を聞いたことがありますでしょうか。トーサビリティーとは、物品の生産から加工・流通・販売・廃棄までの過程を明確に記録することをといいますが、このトレーサビリティーの重要性を改めて感じたことがありましたので、記事にしました。

 11月の後半に、ハンガリーの羽毛メーカーの社長が26年度の取引契約をするために来日された時のことです。商談後、私は日本の市場視察のため社長と共に専門店とホームセンターの寝具売り場に行きましたが、どちらも驚かされる商品が沢山展示されていました。
まず初めに専門店に行きましたが、売り場に展示されている他社メーカーの商品に付いてあるハンガリー証明書を見てみると、社長の会社とは別の会社名なのに同社のスタッフのサインがあったのです。これを見た社長は“同姓同名の人がいるのか?”と笑っていました。おそらく何らかの資料からサインを見つけ、日本で印刷し利用したのでしょう。
 次にホームセンターの寝具売り場に行くと、ハンガリーマザーダックを使用し、プレミアムラベルを付けた商品が展示されていました。これに対し社長は“ハンガリーのダックでプレミアムが付く商品は無いよ”。と一言。
 さらに、ロイヤルラベル付きのハンガリーマザーグースの商品に付いていた、産地ラベルの水鳥の写真を見ると…そこに写っていたのはグースではなくダックだったのです。
社長は“印刷ミスか羽毛のことを何も知らない人が作ったのではないか…”と。日本ではこのような商品を販売しているのかという事実に社長の隣に居た私は恥ずかしい思いでいっぱいになってしまいました。
 これは、産地ラベルを信じてご購入されるお客様に対して失礼であり、業界全体で改めなければならないことだと痛感しました。当社では、今後より一層トレーサビリティーを明確にするため、産地からの直買いを増やしていく予定です。